「万年筆が透けない紙」を探して──ノート制作に使う用紙の話
2025.06.09
  • 社長のひとりごと

新里製本所のオリジナルノートHONcept。OKフールスを使用し、万年筆でも透けにくい高品質な用紙を採用。

ノート制作のご相談をいただく際、「万年筆を使ってもインクが透けない紙はありますか?」というご質問をよくいただきます。実際、万年筆や濃いインクを使った際の“裏抜け”や“透け”は、紙選びにおいてとても大切なポイントです。

しかし日本では、「書くため」に設計された専用紙は意外と少なく、流通している紙の多くは、印刷適性を優先して作られています。そんな中で、“書く専用の紙”として市場に流通している紙が、「OKフールス」です。


■ 書くための紙「OKフールス」

OKフールスは、大手製紙メーカーが開発した筆記適性に優れた用紙です。“書くこと”を主眼に設計されており、インクのにじみや裏抜けが起こりにくく、筆記具との相性も良好。なかでも、万年筆で書いても透けにくいという点は、多くの書き手に支持されています。

通常、こうした高品質な筆記用紙は開発企業内での自社製品専用となることが多く、用紙として一般に流通することはほとんどありません。しかし、OKフールスは「広く使ってほしい」というメーカー側の意志もあり、比較的手に入りやすいという背景があります。

OKフールス紙の質感アップ。万年筆でも裏抜けしにくい、筆記専用紙の表面


■ ユーザーからも好評、筆記用紙へのこだわり

新里製本所が展開するオリジナルノートブランド「HONcept」では、こうした書き心地にこだわった用紙選びにも力を入れています。現在販売しているHONceptのノートの約半数には、このOKフールスを採用しています。

表紙にはファッション性の高いアパレル用生地なども使用しながら、中身は“書く人”の満足感を大切に。「万年筆で書いても透けにくい」「ペンが走る感触が良い」といったご感想も多くいただいています。


■ OEM製本・ノート制作をご検討の方へ

「書きやすい紙がいい」「いろいろな用紙を見比べたい」「万年筆を使うので裏移りしないものがいい」など、紙へのこだわりやお悩みの声は想像以上に多く寄せられています。ノートの使い心地にこだわりたい企業やブランドの皆さまにとって、紙選びは製品企画の中でもとても重要な要素です。

新里製本所では、用途や筆記具に応じた筆記用紙のサンプルをご用意し、実際に書き心地を試していただいたうえでの比較・選定も可能です。体感しながら一緒につくるノートは、ブランドやユーザーの想いをより深く形にできます。

書き心地に配慮したオリジナルノートをつくりたい、筆記具に合った用紙でブランドらしい製品を出したい──
そんなご希望があれば、新里製本所へぜひお気軽にご相談ください。


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